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【レビュー】超便利!本格的な真空管を使った超小型アンプヘッド VOX MV50 Clean

【レビュー】超便利!本格的な真空管を使った超小型アンプヘッド VOX MV50 Clean

どうも、こんにちは。

今回は、VOXの超小型ミニアンプヘッド『VOX MV50 Clean』を紹介していこうと思います。

このアンプ、とても小さくて軽いのに50Wも出力がある!

自宅練習はもちろん、スタジオやライブハウスへの持ち込みも超ラクチンなすごいアンプなんですよ。

 

VOX(ヴォックス)ってどんなメーカーなの?

今回紹介するMV50 Cleanは、Queenのブライアン・メイやビートルズ等が使用していたアンプのメーカーとして有名なあのVOXの製品です。
 
MV50シリーズとして発売されました。
 
VOX(ヴォックス)は、創業60年以上の歴史あるアンプメーカーです。
 
現在まで、数々の名アンプを生み出して来ました。
 
たとえば、クイーンのギタリストのブライアン・メイが使用していたAC 30や初心者セットについてくるPathfinder 10などはよく見かけるのではないでしょうか。
 
VOXはアンプだけでなく、歪みペダルなどのエフェクターも販売してきました。
 
 
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そのなかでもVOXのワウペダルの名器であるV 847などは超有名です。
 
今回紹介するMV50シリーズには、そんなVOXの最新の技術が盛り込まれています。
 
 

MV50シリーズの特徴・仕様

MV50には、
 
  • Clean・・・フェンダー系のクリーントーン
  • AC・・・AC30のモデリング
  • Rock・・・マーシャルアンプのモデリング
  • Boutiqe・・・ダンブルアンプのモデリング
  • High gain・・・最もハイゲインなモデル
 
以上の、5種類のバリエーションがあります。
 
それぞれに個性があって面白いです。
 

MV50の大きさ・サイズ感

一言でいってしまえばコンビニのお弁当ぐらいの重さとサイズ感です。
 
アンプヘッドとしてはありえない大きさと軽さ。
 
小さな部屋に置いててもほぼジャマにはならないはず。
 
アンプの上に持ち運び用の取っ手もついているので、持ち運びもラクラク。
 

MV50 Clean のコントロール・端子

Cleanのノブは、Treble、Bass、Volumeの3つです。
 
他のシリーズだとGainとToneとVolumeになっていますが、Cleanのみ音色の幅が広いノブの選択になっています。
 
インプット端子もボディの表側にあります。
 
 
 
ボディ背面にヘッドホンアウト端子も搭載、自宅練習や夜間練習にも対応しています。
 
ライン端子も兼用しています。
 
スピーカーアウト端子もあり、ここからキャビネットをつなげることができます。
 
また、ボディ背面にはスイッチが4つ存在しています。
 
 

ecoスイッチ

オート・パワー・オフモードに入ります。

オート・パワー・オフモードに入っていると、15分間入力が無いと自動で電源が消えるようになります。

よく電源つけっぱなしで放置してしまう人にはありがたい機能。

 

電源スイッチ

MV-50のON/OFFはここでします。
 
 

EQスイッチ

FlatとDeepという項目があります。
 
Deepの方を選択すると低音が強調される仕組みになっています。
 
このスイッチの効きが強力で効果は絶大です。
 
 

アッテネータースイッチ

Fullから1/100までの間で選択出来るようになっています。

ただ、4つ目のスイッチはタイプによって違い、ほとんどはスピーカー用のインピーダンススイッチがついています。
 
スピーカーによって4Ωから16Ωまでを選択できるようになっています。
 

電源周り

電源はMV-50シリーズ専用の19VであるACアダプターを使用します。
 
アダプターが大きい(本体並)のでここは少し不便だなと思いました。
 
また、乾電池による駆動はできません。
 

Nutubeってなに?

MV50シリーズには、KORGとノリタケ伊勢電子が共同で開発したNutubeが搭載されています。

Nutubeとは、小型化された次世代の真空管で、ノリタケ伊勢電子の蛍光表示管の技術を応用して作り出されました。

サイズが違えど三極真空管と同じ動作をします。

また、寿命も長く、連続期体寿命はなんと三万時間!

これは普通の真空管と比べるととても長いです。(普通の真空管は大体五千時間位です)

 

アナログなメーターがカッコイイ

MV50シリーズには、目立つ所にVUモニターといったアンプのボリュームレベルを目視できるメーターがあります。
 
これが結構おしゃれで、アンプの電源をつけているとメーターがオレンジに光ります。
 
 
ライブハウスで使うと目立ちますね。
 
 

MV-50 Clean を使ってみた感想

まず、音の張りと音圧がすごい。

そして弾いていて気持ちがいい。これ超重要。

真空管アンプの特性をとても良く掴んでいると思いました。
 
独特のコンプレッション感を上手く再現出来ている所も凄いのですが、真空管アンプ特有の音量を上げると歪むといった特長の再現度もすごい。
 
アンプはCleanと名乗っていますが、セッティングによってはちゃんと歪むようになっています。
 
そもそも昔のアンプは、ちゃんと音量を上げないと上手く歪まないようになっていました。
 
その動作を上手く使う為に他のmv50シリーズには、搭載されていないアッテネータースイッチを搭載したのだと思われます。
 
この機能を上手く使う事によって、クリーンなアンプでありながら歪ませる事が出来るようになっています。
 
TrebleノブとBassノブの効きが良く、この2つを使いこなす事がこのアンプを使いこなすコツです。
 
EQスイッチを絡めるとさらに細かく音を作り込むことができます。
 
エフェクターとの相性は、とても良くてエフェクター自体の特長がそのまま出てくる感じ。
 
シンセ系のエフェクターの乗りも凄い良かったです。
 

音量も文句なし

 
音量の面ですが、なかなか大きな音が出ます。
 
ライブハウスでも十分使えるレベル。
 
音量を上げ過ぎると音が歪むのですが、歪む手前の音量で十分でむしろ大きいと思う位です。
 
歪ませるのだったらアッテネータースイッチを使った方が良いと思いますね。
 
後は、急激に音量を上げるとセーフティーが掛かって音量が出なくなるのでそこは注意です。
 
とにかく軽くて小さいのが便利だと思いました。
 
ライブで使えるレベルのアンプが気軽に持ち運べるのは大きいですね。
 
 

MV-50シリーズ専用のスピーカーキャビネットもあるよ

専用のスピーカーキャビネットを使うことによって、さらに性能を引き出すこともできます。
 
このスピーカーキャビネットも小型で安い。
 
アンプとキャビネットをセットで購入して3万円以下というのはすごいコスパです。
 
 
セットでの販売もあるよ。
 
自宅でもちゃんとした真空管アンプで練習したいギタリストには必須のアンプかも。
 

MV-50 Clean の残念なところ

MV-50 Clean の残念だなと思ったところは、Aux端子がないところ。
 
そのため、曲を流しながらの練習ができません。
 
どうしても曲を流しながらギターの練習をしたい場合にはミキサーなどが必要になります。
 

さいごに

とにかく小さくて軽い、そして音が良い。そして安い!

コスパ最強アンプなので、このMV50シリーズは色々な人におすすめできます。
 
真空管アンプにこだわるギタリストの強い味方になりそう。
 
今年のNAMM 2020で、MV50のプリアンプ部をコンパクトエフェクターとして、抜きだしたVALVENERGYシリーズが発表されたのでコチラも要チェックです。
 
MV50の歪みと空間系を同時に使用したいならコイツもありだと思います。
 
機会があれば、Clean以外のMV50シリーズも使って見たいと思いました。
 
それほど良いアンプです。
 
もし、近い内にアンプを買う機会があるのであればこのアンプを検討してみてください。
 
それではまた。
 

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