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【レビュー】一番再現度の高いムスタング・リイシュー Fender JAPAN MG65 MUSTANG

【レビュー】一番再現度の高いムスタング・リイシュー Fender JAPAN MG65 MUSTANG

こんにちは、いっちーです。

今回は、FENDER JAPANのムスタング MG65について紹介していこうと思います。

MG65は、その型番どおり1965年製のムスタングを再現したモデルです。

1965年製のムスタングは、ムスタングのヴィンテージの中でもとても人気のある年代です。

そのためか、MG65は他のムスタングとは結構違う部分が多く、かなり細部にまでこだわった仕様になっています。

※2020年現在では、MG65は MIJ Traditional ’60s Mustangという名称に変わっています。

 

ムスタングってどんなギター?

普通の人はムスタングと言えばアメ車を想像しますが、ギタリストはフェンダーのギターを想像します。

1960年代にFenderからスチューデントモデルとして発売されているとても歴史のあるギターの一つ。

こんなに歴史があるのにあまり有名でないのは、やっぱり有名なギタリストがそんなに使って無いからだと思います。

プロのアーティストでは、ニルバーナのカートコバーンやCharなどが使用していますがカートコバーンは、ギタリストとというよりはギターボーカルだったり、charもどちらかと言えばストラトキャスターのイメージですかね。

他にもプロで使用している人は居ますが、ギターボーカルだったりメイン機にムスタングを使用してない人だったりします。

一般的な特長としては、欠点も多く決して扱いやすいギターではないが、歯切れが良くカッティングなどに向いているギターといわれていますね。

 

Fender JAPAN MG65 の仕様・特徴

MG65は、Fender Japanから発売されたムスタングで、1965年に発売されたムスタングを復刻してます。

かなり気合が入っていて、当時の仕様をけっこう細かいところまで再現していますよ。

 

ピックアップ・電装系

ピックアップはMG65用に専用に開発されたものが搭載されています。

パワーが弱く、ムスタングらしいサウンドが出ます。

また、ポットやジャックにはFender USAと同じCTS製のものやスイッチクラフト製のものが使われています。

 

ボディ材

フェンダージャパンのムスタングは、ほとんどのモデルでバスウッドが使われています。

しかし、MG65はボディ材にポプラを使用しています。

ポプラは1960年代当時のムスタングにも使用されていた材なので、ここも忠実に再現していますね。

 

ショートスケール

ムスタングなので、もちろんショートスケールです。

そのため、フレットは普通のフレットボードより1フレット分短いです。

ショートスケールと聞くとギターの全長は短そうに思えますが、じつは逆でむしろ長いです。

ムスタングの場合、サステインを伸ばすためかボディーが縦長なのでそのせいですね。

たまに短めのギグバックでは入らない場合も。

 

ムスタングのコントロール

ムスタングはピックアップ・セレクター周辺の構造が特殊で2つのスライドスイッチがついています。

ストラトやテレキャスに比べれば覚えにくいかもしれませんが、とくに複雑なわけではありません。

 

スライドスイッチが両方とも真ん中にある時に、ピックアップがOFFになると覚えておけばだいたいOK。

この状態だと完全に音が出ません。

 

フロントピックアップONの状態。

リア側のスライドスイッチを真ん中にしておけば、フロント側は前でも後ろでもOKです。

この状態ならフロントピックアップのみの音が出ます。

 

リアピックアップONの状態。

今度はフロント側のスイッチを真ん中にしておきます。

リア側を前か後ろの位置にすると、リアピックアップの音が出ます。

 

フロントとリアのミックスを出すなら、フロントとリアのスライドスイッチを同じ方向にスライドさせておけばOK。

これでフロントとリアのミックスサウンドが出せます。

 

つまり、この形でもOKです。

 

スライドスイッチをお互い逆方向に動かす形になると、フェイズサウンドが出せるようになります。

ピックアップ同士の極性が逆になり中音域に特長を持ったフェイズサウンドになります。

このフェイズサウンドが出せるのは、改造なしではムスタング位なのでムスタング独特の音と言えますね。

 

このように、ムスタングのスライドスイッチは単体での使用ではONとOFFの意味しか持っておりませんが、フロント側とリア側を同時に使うと特殊な音が出せます。

ピックアップ同士の極性が逆になり中音域に特長を持ったフェイズサウンドになります。

このフェイズサウンドが出せるのは、改造なしではムスタング位なのでムスタング独特の音と言えますね。

 

ブリッジ・トレモロ周り

また、ブリッジ周辺も独特です。ビブラートユニットにダイナミックビブラートというムスタングにしかついてない特殊な物を使用しています。このブリッジの響きがムスタングらしい音を作っているので一番重要なパーツですね。

ダイナミックビブラート自体の構造はけっこう単純ですが、これがなかなかくせ者で、ちゃんとした設定にしないと弦を弾くだけでもチューニングが狂います!

ですが、ちゃんとした設定にすればチューニングも狂わなくなり、アームも軽い力だけでも派手にかかります。

ダイナミックビブラートの設定次第でギターの響きも変わるので、色々な設定を試してみて欲しいですね。

 

MG65を弾いてみた感想

結論からいうと、扱いやすいギターではありません。

ムスタングは、スチューデントモデルとしてこの世に生を受けましたが、実際の所は初心者には不向きなギターだと思います。

ギターとして弾きにくい!というわけではないのです。

むしろショートスケールでとても弾きやすいギターなんですよ。

しかし、

  • 特徴的な電装関係
  • 設定がシビアなダイナミックビブラート

以上の2つが初心者には不向きな理由です。

ムスタングは、ギターの調整やセッティングなどに馴れていないとけっこう戸惑います。

その他にも、フェイズサウンドの使い道がイマイチなかったり、サスティーンが短いとかもあります。

しかし、癖があるギターだからこそ触っていて楽しい。

なんやかんやで自分は、メインギターとしてムスタングを3年間使い続けています。

初めてムスタングを触った時は、どう扱ったらいいのか分かりませんでした。

直ぐにチューニングが狂ったり、音が伸びなかったり。。。とにかく散々でした。

ですが、使う為に工夫をしたり色々な情報を調べていく内にとても愛着が湧いちゃって。

今ではムスタングが一番使い易いギターぐらいに思っています(笑)

ムスタングは弾く人を選ぶギターだと思います。

好きな人には好きなギター、とことんハマります。

使いこなすには、根気が必要ですが努力が知識や技術を上達させてくれるギターだと思います。

 

ムスタングと相性の良いエフェクター

個人的にムスタングと相性の良いエフェクターを紹介したいと思います。

 

コンプレッサー

ムスタングは、カッティングが得意分野だったりするので粒を揃える為にも重宝します。

また、ムスタングの弱点であるサスティーンをコンプレッサーで伸ばすといった使い方も出来るからです。

 

ファズ

普通のギターだと音が太くなりすぎて、使いにくかったりしますがムスタングだと丁度いい感じに鳴ってくれます。

 

 

とくに、轟音系といったビックマフなどが代表のファズが特に相性がいいです。

 

ワウペダル

軽い感じの音とマッチしていて、弾いててとても楽しいです。ソロの時に踏んでもサスティーンが伸びるので使えます。

まとめると、サスティーンが伸びるエフェクターだと大体相性いいです。またブーミーなエフェクターも使えますね、人によっては歪みにベース用のエフェクターを使用する人までいます。

 

ちなみに私はクライベイビーを愛用していますよ。

派手にかかるワウが好きならマジでおすすめ。

 

 

MG65 ムスタング のまとめ

ここまで、ムスタングについて連々と述べてきましたが、百聞は一見に如かずという言葉があるように実際に使ってみないと分からないこともあります。

ですから、実際に手に取って触ってみて欲しいと思います。

もし、機会があれば楽器屋などで試奏してみてください。

特徴的なギターなので面白いと思いますよ。

それではまた。

ムスタングについてのまとめ記事はこちら↓

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