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【レビュー】もはやヴィンテージエフェクターか?BOSSのME30をいまさら買ってみた。

【レビュー】もはやヴィンテージエフェクターか?BOSSのME30をいまさら買ってみた。

どうも、こんにちは。

今回はちょっと懐かしいエフェクターを紹介します。

アナログとデジタルの融合体であるBOSSのマルチエフェクターME30です!

 

BOSS ME-30の特徴

ME-30は1997年に販売されたマルチエフェクターです。

なんと!もう20年以上前のマルチエフェクターになるんですね。

以前に紹介した、ME-80やME-50などと同じBOSSのMEシリーズのマルチエフェクターになります。

参考記事:【レビュー】じつは隠れた名機かも?BOSSのマルチエフェクターME-50を使ってみた感想。

参考記事:BOSSのGTシリーズとMEシリーズの違いは?BOSS ME-80をレビュー。

 

ですが、MEシリーズの中でもこのME-30は特殊な部類のマルチエフェクターです。

何がそんなに特殊なのかというと、ME-30は歪みの回路がアナログ回路で構成されています。

今ならばtc-electronicのNOVAsystemやNU-XのCERBERUSなどがありますが、当時としてはとても珍しいものだと思います。

わざわざ歪みだけをアナログにしているのは、理由があるからです。

今のマルチエフェクターでは、技術の向上により気にならないのですが歪みをデジタル回路で作るとどうして高音辺りに不自然さが残っていました。

そこを改善するために歪みだけをアナログにしたという技術的な事情もあったようですね。

結果的にですが、この仕様によってME-30は現代でも通用するような音が出せます。

当時のデジタル機材は、今の時代だと結構通用しない音だったり、物足りなかったりします。

しかし、ME-30は歪みがアナログのおかげで現代でも通用するサウンドが作れちゃいます!

 

BOSS ME-30の仕様

ここでME-30の仕様を確認していきましょう。

ME-30のサイズ感

サイズ感は、縦20cm横30cm高さ5cmで重さが1.5kgとまあまあ軽量な部類。

プラスチック製のボディなので、残念ながら質感はそんなに良くないです。

また、耐久性もそこまで頑丈ではなさそうです。

ただ、プラスチック製のボディのおかげで見た目以上に軽くなっています。

このあたりはGT-1と同じですね。

参考記事:【レビュー】小型で高性能!BOSS GT-1は最強のマルチエフェクターだ。

 

ACアダプターと乾電池で駆動可能

ME-30はBOSSのマルチエフェクターらしく、ACアダプターと乾電池のどちらでも駆動可能です。

 

アダプターに関しては、BOSSのPSA-100で動作する事が確認出来ました。

 

ME-30の機能

入力と出力には、inとoutの他にauxとヘッドホンジャックがあり、その他にはauxから流れている音源を録音してME-30内で再生速度を変えて再生出来る機能もあります。

この機能がとても便利!

早いフレーズなんかを耳コピするときなどに重宝します。

この機能だけを目当てに買っても良いレベル!

 

ME-30の搭載エフェクター

搭載されているエフェクターの種類は、大まかに分けて、

  • コンプレッサー
  • 歪み系
  • 空間系
  • モジュレーション系
  • ペダル系エフェクター

以上の、5種類に分類されています。

エフェクターの種類もスタンダードな物が揃っている印象です。

パッチを保存するタイプのマルチエフェクターで、30個保存できます。マニュアルモードという名前のエフェクターをオンオフ出来るモードもあります。

 

BOSS ME-30を使ってみた感想

実際に使用してみると、大体の事は何でも出来るなと思いました。

ME-30の中には、一応アンプシュミレーターなども入っており、これによりヘッドホンで使用したときもそこそこの音が出せてライン録りの時も役立ちます。

歪みに関しては、7種類入っていて、飛び道具的なエフェクターは無い感じですね。

個人的に、とくにこの中で使えると思ったのは、WARMとFUZZですかね。

WARMに関しては、歪みやすいオーバードライ ブといった感じでだいたいの曲で使えるオールマイティーなキャラクターです。

FUZZは、結構ブーミーな感じですがサスティーンがよく伸びるのでギターソロなどに使えると思います。

マルチエフェクターのファズは、不自然な物が多かったりするのですがME-30はさすがアナログ。

とても自然な感じのサウンドです。

空間系は、リバーブとディレイがあります。

リバーブは純粋なROOMとHALLといった感じで、スプリングリバーブなどはありません。

ディレイは、NOMALとPANがありますが、残念ながら少し不自然に感じます。

ディレイ本来の使い方には、向いてないかも。

どちらかというと、飛び道具みたいな使い方で割りきった方が使いやすいと思います。

モジュレーション系もディレイと同じ感じで、フランジャーやピッチシフターなどの4種類のサウンドがありますが、おもちゃみたいな音がします。

ピッチシフターに関しては、露骨にレイテンシーを感じます。

ピッチを変えた音が原音の音に対して遅れて出てくるので普通には使えない感じです。

フランジャーも派手にかかるのですが、音が結構粗っぽいので使いにくいんですよね。

20年のマルチエフェクターなので仕方無いと言えばそこまでですが、使うとしても一苦労しそうです。

ペダル系のエフェクターには、最初はボリュームぺダルが設定されています。

そこに好きなエフェクターを切り変えていく感じになります。

ボリュームぺダルを合わせて4種類ありますが、その中でも特に気になったのがARMというエフェクターです。

ARMはギターアームの様な音が出せるようになっていて、アーミングしなくてもそれっぽい音が出せます。

BOSS ME-30のまとめ

空間系を多用するひとには厳しいと思いますが、歪みだけで使ったりする人やそこまで空間系にこだわりが無い人にはとてもいいと思います。

20年前のマルチエフェクターですが音も良く、値段も安い。

ヤフオクやメルカリでもよく見かけるので、安いし試しに買ってみるのもありかも。

 

もっと高機能で新しい物が欲しい!という人はME-80を買っておけば間違いないです。

 

BOSSのMEシリーズはとにかく操作性が良いので、マルチエフェクター初心者にオススメですよ。

それではまた!

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