こんにちは!
今回は1980年代にMarshallから発売されていた歪みペダル「ガバナー」を紹介したいと思います。
ガバナーといえば、ヴィンテージエフェクターの一つとしても有名。
多数の有名アーティストが使用しているまさに名機といえるペダルでしょう。
アンプメーカーであるマーシャルから販売されたペダルということもあって、かなりアンプライクなペダルに仕上がっています。
どんなアンプでもマーシャルの音にする!というウリ文句は伊達じゃないです。
Marshall The Guv’nor(ガバナー)の仕様・特徴
個人的にガバナーのデザインは大好きなんです!
鉄製の筐体が重厚感を醸し出していて、まさにMarshallってかんじの見た目。
当時はマーシャルのエフェクターっていうだけでワクワクしてました。
見た目も全然安っぽく見えないし、マーシャルのイメージを上手に落とし込んだ歪みペダルだと思います。
最近のエフェクターと比べると、ちょっと大きくて重い。。。のですが、メッチャ踏みやすいんですよ!
斜めにスラント(傾斜)したデザインのおかげかな。
このあたりはこの時期のマーシャル製のエフェクター全般に共通するデザイン。
マーシャル シュレッドマスターのレビュー記事はこちら↓
コントロールはGAIN、BASS、MIDDLE、TREBLE,LEVELの5つがあります。
各ツマミの役割はこんなかんじ。
- GAIN・・・歪みの量を調節する
- BASS・・・低音域の効きを調節する
- MIDDLE・・・中音域の効きを調節する
- TREBLE・・・高音域の効きを調節する
- LEVEL・・・音量を調節する
このあたりも、かなりアンプを意識した造り。
だからプリアンプみたいな使い方もできる。
背面部分には、INPUT、LOOP、OUTPUT、DCジャックがあります。
LOOPという謎の端子がありますが、これ実際に僕も使ったことないし、使っている人を見たこともありません。
だれか使い方知ってる人がいたら教えて。
裏面に電池ボックスがあり、ここから電池交換ができます。
また、裏面には滑り止めのスポンジが貼られているのですが、僕のガバナーにはこのスポンジが貼られていません。
発売当時、新品でガバナーを買うとスポンジシールが付属していました。
このスポンジシールを貼っていた人と貼らずに使っていた人がいるため、両方の個体が存在します。
また、英国製のガバナーに付属していたスポンジシールは韓国製のものに比べてボロボロに劣化しやすい印象。
そのため、英国製ガバナーにはスポンジが貼られていない個体が多く、貼られていてもボロボロになっている個体が多いです。
Marshall The Guv’nor(ガバナー)のサウンド
ガバナーは、Marshall JCM800 のサウンドに近いといわれています。
たしかに雰囲気は似てるけど、ちょっと違うかな?って僕は思います。
でも確かにMarshallサウンドなんで不思議なんですよねー
ロックが好きなギタリストで、この音が嫌いな人っているのかな?っていうぐらい王道のロックサウンドを出せますよ。
オーバードライブ?ディストーション?
オーバードライブよりは歪むけど、ディストーションほどは歪まない。
良く言えばちょうどいい。悪く言えば中途半端。
でも僕はこの歪み具合が大好きなんです。
ほんとにちょうど良いってかんじで、かなり使いやすい。
かけっぱなしでもブースターでもOK
ガバナーをよくブースターとして使っているプロのギタリストを見かけます。
これは、すごく納得できる使い方。
多分、コントロールが5つもあるので、細かく調整しやすいからなんでしょうね。
他の機材に合わせて微調整ができるっていうのは大きなメリット。
もちろんかけっぱなしで使っている人もたくさんいると思います。
スタジオのJC-120に突っ込んでONにすれば、なんちゃってマーシャルサウンドの完成。
気持ちよくギターが弾けると思います。
英国製と韓国製の違いは?
ガバナーには英国製と韓国製の2種類が存在します。
両者の違いは何か?
ハッキリ言って、両者の間に基本的なサウンドに大きな違いはありません。
どちらのペダルを使っても、80年代マーシャル風サウンドを楽しむことができます。
強いて言うなら、
- 英国製は落ち着いたちょっと大人な歪み方
- 韓国製は激しめの荒々しい歪み方(ややゲイン高めでドンシャリ気味か?)
こんなかんじの印象を受けました。
ガバナーの生産国の見分け方は?
ちょっと見ただけではわからないかもしれませんが、じつは結構見た目だけでも判断できるんですよ。
裏面のシールで見分ける
本体裏面の電池ボックスのフタに貼られているシールを見るのが一番簡単な見分け方。
黄色い線を引いている部分に、「Made in England」と書かれているのが英国製。
韓国製の場合は、ここが「Made in Koria」という表記になっています。
たまにこのシールが剥がれている個体もありますが、その場合は電池ボックスのフタを止めているネジを見てください。
このネジの頭が写真のようにマイナスネジになっていれば英国製です。
韓国製はプラスネジになっているんですよ。
筐体の塗装で見分ける
あまり知られていませんが、英国製と韓国製は塗装の質が違います。
英国製はツヤを抑えた、ちょっとマットな仕上がりに。
また、手で触ると若干ですがプリント部分に凸凹が感じられます。
韓国製はツヤツヤの塗装になっており、塗装というよりはシールのような質感になっています。
フットスイッチのワッシャー・LEDで見分ける
正面からの見分け方がこれ。
英国製はフットスイッチにワッシャーがついています。
韓国製にはこのワッシャーがついていないので、ここでも見分けることができます。
また、電源ランプのLEDでも判別可能。
英国製はLEDランプが筐体に収まっているのに対して、韓国製は筐体から飛び出ています。
筐体のスラントで見分ける
ガバナーの筐体は斜めにスラントが入ったデザイン。
英国製は、このスラントと正面の部分に写真のような段差があります。
韓国製はスラントと正面の部分がツライチ構造になっているため、段差がありません。
この部分も正面から生産国を見分ける方法の一つですね。
前期型と後期型が存在する!?
英国製のガバナーには、前期型と後期型の2種類のバージョンが存在すると言われています。
- 前期型は、基盤の色が緑色
- 後期型は、基盤の色が青色
このような違いがあります。
僕のガバナーは基盤の色が緑色なので前期型に当たります。
弾き比べたことがないので、どちらが良いかとは言えないのですが、意外と青色の基盤のガバナーは数が少ないような気がします。
ちなみに、見てのとおりガバナーは完全なアナログ回路の歪みエフェクター。
そのため壊れても修理もしやすく、まだまだ使っていける歪みペダルだと思います。
ガバナーを入手するには?
残念ながら、ガバナーは英国製と韓国製ともに生産が完了しています。
そのため、欲しい場合は中古で楽器屋さん、ヤフオクやメルカリなどで探すしかありません。
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一応、後継機のガバナープラスという歪みペダルが販売されていましたが、こちらも2019年に生産が完了しているようです。
Marshallは今までにも良いエフェクターをたくさん作ってきただけあって残念ですよね。
これから新しいエフェクターが発売されるのを期待したいところです。
ガバナーの代わりならこれがおすすめ!
ガバナーはたしかに良い歪みペダルです。
しかし、入手のしずらさを考えたら他のペダルで代用するのもありかも。
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個人的には、ガバナーの代わりに購入するならBOSSのST-2をオススメしたい。
比較的低価格で購入することができるし、なにより簡単に良い音が出せる。
お手軽にマーシャルサウンドが楽しみたいならこれで決まり。
BOSS ST-2のレビュー記事はこちら↓
Marshall The Guv’nor(ガバナー)のまとめ
ガバナーはもう40年近く前のエフェクターになるのですが、今でも魅力的なペダルだと思います。
マーシャルサウンドが好きな人であれば、買って損するエフェクターではないですね。
ただ、近年ではガバナーよりも本家マーシャルに近いサウンドを出すことができるペダルもたくさんあります。
ガバナーも英国製はプレミアもついて2万円〜ぐらいの価格で取引されています。(韓国製はだいたい1万円以下で入手可能)
そう考えると、単純にマーシャルサウンドが欲しいのであればガバナーである必要はないかもしれません。
ガバナーの音が欲しい人は、がんばって状態の良い中古を探しましょう。
以上、マーシャル ガバナー(英国製)のレビューでした。
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