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【レビュー】オルタナティブ・ロックにMarshall Shred Masterは欠かせない!

【レビュー】オルタナティブ・ロックにMarshall Shred Masterは欠かせない!

こんにちは、かいちょーです。

マーシャルのエフェクターといえば、ガバナーが有名ですよね。

しかし、90年代に入ってすぐにガバナーのバリエーションとして、

  • ドライブマスター
  • ブルースブレイカー
  • シュレッドマスター

の3つの機種が発売されました。

いわゆる「マーシャル3兄弟」と言われる歪みペダルたち。

今回は、その中で最もハイゲインな「Marshall Shred Master(シュレッドマスター)」を紹介していきます。

 


Marshall Shred Master の仕様・特徴

まずは正面の見た目から。

黒塗りの筐体に赤文字で「Shred Master」の文字が印刷されています。

フットスイッチの下には「Marshall」ロゴの立体的な刻印。

90年代のマーシャルのエフェクターは、全部この形です。

最近の歪みペダルと比べたら、大きめの筐体でかなり重厚、ズッシリとした質感

 

サイドには特になにもないが、ゆるやかな傾斜が付いている。

この傾斜のおかげで、メチャクチャ踏みやすいペダルになっています。

筐体がそこそこ大きいせいもあるけど、ほぼ踏み間違えが起きないサイズ感。

90年代のマーシャルのエフェクターは見なくても踏めるペダルの一つ。

 

背面に白文字でマーシャルのロゴがあります。

DCジャックはセンターマイナスなので、一般的なACアダプターで使用可能。

あとはインプットとアウトプットのみというシンプルな背面です。

 

裏側には電池ボックスと生産国を記したシール、滑り止めのスポンジがあります。

 

貼られているシールの部分には英語で文字が並んでいるのですが、よく読むと「Made in England」と生産国が書かれています。

S~から始まる部分にはシリアルナンバーが記されている。

この電池ボックスのフタとシールを紛失している個体をよく見かける気がする。

ちなみに、ガバナーの場合、生産国がイギリス製と韓国の2種類があるので、このシールの部分で生産国を見分けることができます。

 

マーシャル ガバナーのレビュー記事はこちら↓

 

シュレッドマスターには、イングランド製しかありません。(ドライブマスター、ブルースブレイカーも同様です)

なので、この3機種に関しては特に生産国を気にする必要はないでしょう。

 

背面のネジを4つ外すと分解できます。

 

中身はこんなかんじ。

基盤の色が青色のものが存在するとかしないとか。

見ての通り、完全にアナログなエフェクターなので故障しても修理しやすいです。

 

プリアンプのように使える

コントロール・ツマミが、アンプのヘッドのように5つ並んでいます。

  • Gain・・・歪みの量を調節する
  • Bass・・・低音の効きを調節する
  • Contour・・・中域を削る
  • Trible・・・高音の効きを調節する
  • Volume・・・音量を調節する

各ツマミの役割はこんなかんじ。

そのためプリアンプのような使い方も可能。

 

Contour ツマミの使い方が肝!

シュレッドマスターには、Contour というちょっと見慣れないツマミがあると思います。

これは「ミドルの音をどれだけ削るか」を調節するツマミです。

なので、右に回していくとドンシャリサウンドに。

左に回していくとミドルの効いた芯のあるサウンドになります。

これを調節することによって、ザクザク、ズクズクとしたサウンドを出すことができます。

 

Marshall Shred Master のサウンド

まさにハイゲイン・マーシャルサウンドを再現したかのようなペダル。

たぶん、今までにマーシャルが発売してきたペダルの中で一番歪みが深い。

決して上品な歪み方ではない。

しかし、それがオルタナティブ・ロックやシューゲイザーにバッチリハマるサウンドになっているんですよ。

 

ザクザクとした歪み

JCM900のような歪み方に近いかも。

そして低音がメッチャ出ます。

音の飽和感?っていうんですかね。

ある意味ではビッグマフに近いのかな。

歪みのキメは細かいから、ビッグマフよりはスッキリするけど、雰囲気は似てると思う。

 

個体差が多いらしい

僕はこのペダルを何台も比較して弾き比べたわけじゃないけど、結構個体差の多いペダルらしい。

製造された時期によってパーツが違ったり、保管状態によって内部のパーツが劣化したりで音が違うのかもね。

 

Marshall Shred Masterの使用アーティスト

レディオ・ヘッド

シュレッドマスターを愛用しているアーティストといえば、まずレディオヘッドが思いつくでしょう。

  • トム・ヨーク
  • ジョニー・グリーンウッド
  • エド・オブライエン

この3人全員がシュレッドマスターを愛用していました。

 

My Bloody Valentine

アイルランド出身のロックバンド、通称マイブラ。

ギター・ボーカルのケヴィン・シールズが愛用していましたね。

 

Marshall Shred Masterは生産完了

既にシュレッドマスターは廃盤品になっており、新品での入手は不可能。

欲しければ中古で探すしかありません。

しかし、現在でも人気な上に、中古の数が少ないのでなかなか市場に出てきません。

状態にもよるけど、だいたい20,000円台で入手可能。

ダメージの少ない、状態の良い個体となると滅多に見つからないレベル。

まあ30年近く前のエフェクターになるのでしょうがないですけどね。

 

Marshall Shred Masterの代わりはコレ!

残念ながら、シュレッドマスターは現在では生産が完了しています。

中古でもなかなか市場に出てこない状況。

そこで、シュレッドマスターの代わりになるペダルはないのか探してみたら良さげなのを見つけました。

 

中華系メーカーのJOYOから、シュレッドマスターのコピーペダルが発売されていました。

ハッキリ言って見た目はダサい笑

でも、価格はかなり安い。

 

見た目さえ気にしなければ、シュレッドマスターの代用としては必要充分かと。

オリジナルと比べると、

  • BASSのツマミがないこと
  • オリジナルよりも歪むこと

が主な違いかな。

4000円台で購入できることを考えると、コスパはかなり高い。

オリジナルのシュレッドマスターにちょっと手が出せない・・・

という人は試してみてもいいかも。

JOYOのコピー製品の完成度はなかなか侮れないものがありますよ。

 

 

Marshall Shred Master のまとめ

生産が完了して30年近く経ったペダルですが、未だにコアな人気を誇る歪みペダル。

じつは、僕もこのシュレッドマスターは大好きなペダルなんです。

だって歪み方がカッコイイ。

このシュワシュワザクザクした歪み方は理屈抜きで気持ちイイ。

でも、バンドで演奏するジャンルの関係で、一度もステージで使用したことがない幻のペダルでもあります(笑)

ずーっとエフェクターの棚に飾られているので、いつかはライブで使ってやりたい。

そんなペダルです。

ハイゲイン・マーシャルサウンドを試してみたいなら、ぜひとも入手したい一品。

なかなか見つけづらいかもしれないけど、ぜひ試してみてね。

それではまた。

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「ギターハック」の管理人。今までに購入したギターの本数は100本以上。主にギターに関するレビューやお役立ち情報を記事にしていきたいと思います。少しでもあなたの音楽活動の役に立てれば幸いです。趣味はギターの改造とリペア。ギター教室にも通っています。気になる記事や良いと思った記事があったらシェアしてもらえると嬉しいです♪