こんにちは、かいちょーです。
今回は、テレキャスター・シンラインについてレビューしていきたいと思います。
テレキャスター・シンラインには、おもに69年モデルと72年モデルが存在します。
今回紹介するのは72年モデルのシンラインですね。
普通のテレキャスターとシンラインって何が違うの?
まずは普通のテレキャスターとシンラインの違いについて説明しましょう。
シンラインはセミホロウ構造になっている
普通のテレキャスターは完全なソリッドボディのギターですが、シンラインはセミホロウ構造になっています。
Fホールを覗けばわかりますが、ボディの片側が大きくくり抜かれているんですよ。
これのおかげで、シンラインは普通のテレキャスターよりも軽く、サウンド的にも空気感があります。
見た目と音の両方の面から差別化している大きなポイントです。
テレキャスター・シンラインの69年モデルと72年モデルの違い
シンラインを調べている人は、シンラインには69年モデルと72年モデルの2つのモデルが存在することに気がつくと思います。
両者の違いは、
- 69年モデルは、普通のテレキャスと同じピックアップが搭載
- 72年モデルは、2基搭載されたワイドレンジ・ハムバッカーが搭載
このことから、より普通のテレキャスに近いのは69年モデルです。
72年モデルのシンラインは、テレキャスターデラックスに近いともいえますね。
72年モデルのテレキャスター・シンライン
さて、普通のテレキャスターとの違いがわかったところで72年モデルのレビューをしていきましょう。
ワイドレンジ・ハムバッカーを2発搭載
なんといってもこれが最大の特徴でしょう。
Fenderのギターで特殊なモデルを除けば、このピックアップをフロントとリアに搭載しているのは、このシンラインとテレキャスターデラックスだけです。
シングルでもハムでもない独特な音ですが、ノイズも少なくて私は好きです。
シンラインの構造と相まって、テレキャスターデラックスとは全然違うサウンドが出ますよ。
シンプルなコントロール
シンラインは1ボリューム、1トーンとシンプルなコントロールになっています。
このあたりはホントにシンプルなので直感的に操作できると思います。
演奏中でも切り替えやすいように、普通のテレキャスとはちょっとデザインが変わっています。
3点止めのネック
70年代のフェンダー製ギターに共通する3点止めのネック。
ネックのセンターずれを起こすことがあるので、イマイチ人気がない仕様ですね。
ネックを外さなくても、ネックの仕込み角度を調節できるマイクロティルト機構の穴も再現されています。(使ったことないけど)
テレキャスター・シンラインのヘッド
ヘッドの形状は普通のテレキャスターと同じ形。
Fenderのロゴが、黒文字に金色の縁取りのトランジション・ロゴです。
また、ヘッド側に飛び出たブレット・ナットも70年代のフェンダー製ギターの特徴の1つ。
ネックを外さなくてもネックのソリを調節することができます。
ヘッドの形状自体は普通のテレキャスターと同じですが、ロゴの下に小さく『THINLINE』と記されています。
テレキャスター・シンラインって生音は大きいの?
普通のテレキャスターよりはあきらかに大きいですね。
ただ、いくらボディに空洞があるからといってアコースティック・ギターぐらい音は大きくないです。
普通のエレキギターよりはよく響くな〜っていうぐらいです。
アパートやマンションで弾いていても近所迷惑にはならないレベルだとは思います。
とくに騒音にならないかの心配はしなくてもいいかも。
ギタリストよりもギター・ボーカルに向いているギター?
テレキャスター・シンラインって、あまりギタリストで使っている人が思い浮かばないんですよね。
どっちかというとギターボーカルがシンラインを弾いているイメージです。
シンラインでゴリゴリしたギター・ソロを弾いている人みたことないですからね。。。
逆にギタリストがシンラインで弾きまくったらそれはそれでロックなんじゃないかな。
テレキャスター・シンライン のまとめ
いかがでしたか?
今回は72年モデルのテレキャスターについて紹介してみました。
とにかく一度弾いてもらえればよくわかるのですが、生鳴りがとても気持ちが良いギターです。
この箱鳴り感はシンラインならではの感覚。
アンプに繋いでも繋がなくても、音の響きのレンジが広いこと実感してもらえると思います。
エピフォンのカジノなんかに近い性質のギターだと思いました。
個人的には、ゴリゴリ弾きまくるギタリストよりも、ギター・ボーカルの人が持つのに向いているギターだと感じましたね。
けっこうメジャーな機種なのに、実際に弾いている人や持っている人はあまり見かけないギターでもあります。
他の人とはちょっと違うギターを探している人、なによりこのルックスが気に入っている人なら買いでしょう。
百聞は一見にしかず。
ぜひ一度手に取って弾いてみてもらいたいギターです。
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