こんにちは、かいちょーです。
みなさんはギターの個体差って気にしたことありますか?
「このギターは木目が良い!」
「これは当たりの個体です!」
こんなかんじの売り文句を聞いたことありませんか?
たしかにギターって不思議なもので、全く同じギターでも音や弾き心地が違うものなんですよ。
今回は同じギターをGibsonとFenderの2つのブランドの同じギターを、それぞれ2本用意したので徹底的に比較しながら検証していきたいと思います。
そもそもギターの個体差って何?
個体差とひとことで言っても、たくさんの意味があるのではないでしょうか。
- 重量
- 木目
- 鳴りの良し悪し
- ネックの握り
- 塗装の仕上げ
- パーツの組み込み精度
などなど、少し考えただけでもいろいろな部分で個体差というものは存在すると思います。
なぜギターには個体差があるのか?
そもそもギターにはなぜ個体差があるのでしょうか?
天然の木材を使っているから
エレキギターもアコースティックギターも、本体の材料は天然の木材、つまりは木からできています。
木は植物ですから、当然同じ木でも大きさや重量、見た目が変わってきますよね。
生産地や木が育った年数によっても大きく変わります。
最終的な仕上げや組み込みは人が行うから
ギターの製造工程の機械化が進んだとはいえ、ギターの最終的な仕上げや組み込みは人の手で行います。
当然ながら塗装や組み込みを行う人の技術の差が製品にも反映されます。
たとえばギターの職人さんが組み込んだギターと、パートのおばちゃんが組み込んだギターがあったら組み込み精度に差が出ると思いませんか?
どこかで手作業の工程が必要な以上は、良くも悪くも差が出てしまうはずです。
ギターの個体差を比較・検証してみよう(Fender編)
まずはFenderのギターで比較・検証していきます。
今回用意したギターは、フェンダー・メキシコのデュオソニック。
販売価格は6万円程度のギターですね。
左側がセージグリーンメタリック。
右側がソニックブルー。
たまたまですが、製造年も同じ年だったので比較対象にピッタリ。
重量の違い
ギターの個体差がよく出るのが重量。
数百グラムぐらいの個体差は当たり前のようにあったりします。
手に持ってみた時点で、グリーンのほうがやや重く感じました。
測定した結果は、
- グリーンは3.44kg
- ブルーは3.23kg
という結果になりました。
約200グラムの差がありましたね。
個体差としては誤差のレベルだとは思いますが、これをどう捉えるかはプレイヤー次第ですね。
ちなみに重量は、スーツケースの重さを計るやつが安くて便利なのでオススメ。
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こういうやつね。
よく海外旅行に行く人は持ってるかも。
ギターの場合はネックの部分に引っ掛けて重量を計ってやります。
家庭用の体重計よりもかなり正確にギターの重量を計れるので一個は持っておきたいアイテム。
小さいので、スタジオに持っていってバンドメンバーの楽器の重さを計って遊んだりもできますよ(笑)
木目の違い
気にしない人もいるかもしれないけど、気にする人はとことん気にするのが木目。
今回はボディがソリッドカラー(塗りつぶし)のギターなので、ネックの部分で比べてみました。
グリーンのデュオソニックはこんなかんじ。
ブルーのデュオソニックはこんなかんじ。
正直、2本ともほぼ大差のない木目に感じますが、個人的に選ぶとしたらグリーンのほうが好みですね。
木目の入り方次第ではネックの強度も変わってくるそうです。
指板の木目の違い
指板の木目はけっこう違いが出るところだと思います。
まずはグリーンのほうから。
次がブルーのほう。
ブルーのほうの指板のほうが色が濃くて好きです。
ローズ指板はけっこう違いが出やすいですね。
個人的には色の濃いローズ指板がカッコいいと思います。
弾き比べてみた感想(Fender編)
正直、音に関してはほとんど違いが感じられませんでした。
目隠ししてブラインドテストしたらわからないレベルだと思います。
このことから、
- たまたま似たような個体だった
- Fenderのプロダクトは完成度が高いので個体差が出にくいから
- 管理人の耳がクソだから違いがわからなかった
ということが考えられます。
いずれにせよ、個体差とかを考えずに買ってしまってもいいのかなと思える結果でした。
ギターの個体差を比較・検証してみよう(Gibson編)
次はGibsonのギターで比較・検証していきましょう。
今回はヒスコレのレスポールジュニアを用意しました。
左側がTVイエロー
右側がサンバースト
残念ながら製造年は同じではないですが、1957年のレスポールジュニアを復刻させた同型のギターです。
重量の違い
持ってみた感じはサンバーストのほうが重い気がするけどはたして・・・
計測の結果は
- サンバーストは3.91kg
- イエローは3.72kg
今回も約200グラムの違いがありましたが、なぜかデュオソニックの時以上に重さの違いを体感しました。
私の場合は、3kg後半がギターとしては重いと感じるかどうかの境目ということなのかもしれません。
木目の違い
サンバーストのジュニアは塗りつぶしのカラーなので、あまり参考になりませんがこんなかんじ。
イエロー
サンバースト
マホガニーは他の木材に比べて木目の差が出にくいかもしれませんね。
指板の木目の違い
やはり一番差が出たのが指板の色。
色の薄いほうがサンバーストで、色の濃いほうがイエローです。
よく見ると木目の密度が違うようにも見えますね。
製造年の違いと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、指板はギターのなかでも個体差が出やすい部分なのかもしれませんね。
弾き比べてみた感想(Gibson編)
このジュニアは2本とも普段から弾いているのですが、やはり音は全然違いますね。
耳があまり良くない私でもわかるレベルで差が体感できます。
両方とも購入したときのまま無改造なので、ピックアップも全く同じ物が載っているはずなんですけどね。
一番の違いはネックの太さ。
TVイエローのほうがネックが太いせいか、かなり低音が効いた太い音が出ます。
サンバーストはシャープな音を出したいときによく使っています。
個人的には、TVイエローのほうはアタリの個体だと思っていて、かなりのお気に入りです。
同じギターがあると弾き比べて色々な発見があるのが楽しいですね。
ギターの個体差の検証・結果のまとめ
いかがでしたか?
今回はFenderとGibsonの2種類のギターで個体差を検証してみました。
ギターの個体差はたしかに存在するけど、そんなに気にしなくてもいいという結論に至りました。
強いて言うなら、弾き心地に直結する重量は気にしてもいいのかなと。
本当は、ギターを買うときは店頭で実際に見て触って、何本も弾き比べて、その中で気にいったものを購入するというのが理想的かもしれません。
しかし、実際には楽器屋自体にそんなに在庫がなかったり、他のお客さんが居る中で何本も弾き比べて選ぶというのはちょっと難しく現実的じゃないです。
田舎には楽器屋は少ないし、初心者だったらなおさら難しいし、そもそもの違いがわからなかったりすると思うんですよ。
それだったら、ギターの選択肢が多いWEBショップやAmazonなんかで個体差を気にせず気に入ったものを買うのもアリかと。
中古ならともかく、新品のギターであれば弾きやすさや音は調整でなんとかなりますしね。
ギターの当たりハズレを気にするよりも、自分の好きなギターで練習しまくるのが上達の近道かもしれません。
それではまた。
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