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【レビュー】BOSS CE-5は無個性だからこそ最高に使えるコーラスだと思う

【レビュー】BOSS CE-5は無個性だからこそ最高に使えるコーラスだと思う

こんにちは!にゃんこです。

じつは私、コーラスというエフェクターに興味がなくて、今までまったく触れたことがなかったんです。

そんな私がはじめて使ったコーラスがBOSSのCE-5です。

これが使ってみてビックリ!

これからはコーラスがなきゃダメだ!」ってなりました。マジで(笑)

というわけで今回は、言わずと知れたコーラスエフェクターの王道、BOSSの「Chorus Ensemble CE-5」(以下CE-5)についてレビューしていきます!

1976年に世界初のコーラスエフェクター「CE-1」が発売されて以来、進化を続けてきたCEシリーズ。

1979年に「CE-2」、1982年に「CE-3」が発売され、「CE-5」は1991年に登場しました。

コーラスの本家であるBOSSの製品にして「はじめてのコーラスとして選んでも間違いはない」とまで言われるCE-5の能力やいかに!

 

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BOSS CE-5の音は無個性?

聴いてもらった通り、CE-5の音は、良くも悪くも「特徴がない」といえる。

言い換えれば、他会社のコーラスエフェクターと比べて主張があまり強くないのです。

これが「はじめてのコーラスとして選んでも間違いはない」と言われる理由ではないでしょうか。

しかし、個性が薄いおかげで、例えばエフェクターボードの中にひっそりと忍ばせておき、「隠し味」的に、音をきらびやかにする目的で使うこともできます。

他には、アコギの高音部の「シャリーン」って音をもっとキレイに聴かせたい時にも使えそうだなっていう印象。

もちろん、「これぞコーラスだ!」っていう音もバッチリ出るよ。

 

BOSS CE-5 の操作性

ここでは主に、ツマミの特徴や操作性、OUTPUTのステレオ出力について書いていきます!

 

ツマミの数は5つ!?

CE-5のツマミの数を数えてみましょう。

1つ目、原音とエフェクト音のバランスを変化させるE.LEVEL、

2つ目、音が揺らぐ速さの調節ができるRATE

3つ目、コーラスがかかる深さを調節できるDEPTH

そして、4つ目と5つ目は、CE-5の一番の特徴でもあるFILTER。

HIGHとLOWのEQが別々に操作できるようになっています。

つまり、ぜんぶで5つのツマミがあるということなんだね。

 

「ツマミが多いのは苦手!」

という方は、少しお値段は張りますがツマミがたった2つのCEー2Wにしといたほうが無難かも?

CE-2モードはもちろん、伝説のCE-1のコーラスモードとビブラートモードまでついています。

2016年に発売された、CEシリーズでは一番新しいものです。

また、オリジナルのCEー2はかなりのプレミア価格になっているので、よほどこだわりがなければ技クラフトシリーズで十分だと思います。

 

FILTERで細かなEQが可能

先ほど説明したとおり、FILTERではHIGHとLOWのEQを別々に設定することができます。

そのため、弾いていて気になった音域をほぼピンポイントで削ることができる!

かゆいところに手が届くってやつですね。

HIGHとLOWが別々になっているのは他のコーラスにはない、CE-5ならではの特徴なんですよ。

 

ステレオ出力ができる!

CE-5はこのように、ステレオ出力ができるのです!

これはCE-1 ~ CE-3までには無かった新しい特徴で、このCE-5と後に発売されたCE-2Wしかできません。

2台のアンプに接続することで、広がりと立体感がうまれ、奥行きのあるステレオコーラスが楽しめます

 

BOSS CE-5で実際にプレイしてみた感想

ここでは私が実際にプレイしてみて感じたことを4つにわけて書いていこうと思います。

使用したアンプはマーシャルのMG15CDという自宅用アンプで、ギターはフェンダーのテレキャスターです!

 

FILTERのおかげでカッティング向けのライトな音がだせる

ここでいう「ライトな音」とは、重圧感よりもきらびやかさが強調された、かろやかな音のことです。

FILTERの「LOW」をカットしていくと、だんだんとライトな音になっていくんだ。

 

例えば、CE-5をカッティングするときに使うならこんな風に、EQはフラットな状態ではなく半分かそれ以上LOWをカットして使うと、

ザクザク感が減ってカッティングらしいチャキチャキした音になるのでオススメ。

でも、FILTERでLOWをカットしていくと、一緒にRATEまでカットされていく印象だったので、コーラスの揺らぎの速さを保ちたいならLOWを減らしすぎないほうがいいかも。

 

歪みの後ろに繋ぐと、コーラスの存在感が薄れる

冒頭でも書きましたが、コーラスエフェクターを使うのは初めてだったので「歪みエフェクターと繋ぐとどうなるかな?」と思い、近くに合ったSD-1と繋いでみました

 

セッティングはそれぞれこう。

すると、あれ?コーラスどこいった?となってしまったんです…(笑)

確かにコーラスがかかっていると知っていればわかるけど、言われなきゃ気づかないくらい。

 

E.LEVELを3時の方向以上にまわすと、やっとハッキリわかるようになりました。

 

この動画だとコーラスの存在感もでていますね。

ディストーションの方が、綺麗にコーラスが乗るのかもしれません。

けど、歪みエフェクターに繋いで存在感を消せるなら、ますます隠し味として使えそうなので、私は好きだなと思いました。

 

コーラスを主張させたい時には

CE-5の12時セッティングでは、原音がクリーントーンだとコーラスとしては大人しい印象です。

 

存在感を出すには、このようにRATEを深めにして揺らぎを増やすといいでしょう。

 


このセッティングだと、コードというよりアルペジオが弾きたくなる。

 

音が破綻しない

また、RATEやDEPTHを強めに設定しても音が破綻しないところも、CE-5の優れたところだと思います。

音質の軸がぶれないんですね。

 

 

試しにフルテン(すべてのツマミを最大)にしてみても、おどろおどろしくはなりますが、飛び道具的に使えそう!

 

BOSS CE-5と他CEシリーズとの比較

CE-1、CE-2W、CE-3、CE-5を聴き比べてみましょう。

これを聴く限り、CE-5はCE-2Wほど重圧感のある音ではないですが、他の3つに比べるとCE-5は音色が豊かで、きらびやかだなと私は感じました。

 

BOSS CE-5のまとめ

ここまで、コーラスエフェクターの定番であるBOSSのChorus Ensemble CE-5についてレビューしてみました。

私は、このコーラスエフェクターの隠し味的な使い方ができるところに惚れました。

無個性ゆえに、コーラスを全面的にアピールしたい!という方は満足できないかもしれませんが、

無個性だからこそ、初心者から上級者までが選ぶ、コーラスの王道と呼ばれるのではないでしょうか。

コーラスを探している人には、ぜひ一度試してほしい一台です。

にゃんこ でした。またね!