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【レビュー】缶詰みたいなペダル Bixonic EXP-2000 Expandora(エクスパンドラ)

【レビュー】缶詰みたいなペダル Bixonic EXP-2000 Expandora(エクスパンドラ)

この丸い缶詰のようなエフェクター。

じつは日本製のペダルで、国産ブランドのBixonic(ビクソニック)が1994年に発売しました。

ZZトップのビリー・ギボンズが使用したことで、日本よりも先にアメリカで人気が出たとか。

日本では布袋さんが使用していたことで有名。

ちなみに、現在ではBixonic自体がなく、このペダルも生産されていません。

私も最近になって入手する機会があり、弾いてみたところメッチャお気に入りのペダルになってしまった(笑)

ほぼメインのペダルみたいになっています。

ということで、今回はこのエクスパンドラをレビューしていきたいと思います。

 


Bixonic EXP-2000 Expandora の特徴・仕様

 

缶詰みたいな見た目

まず見た目が目を引くペダルですよね。

この見た目から、「サケ缶」とか「シャケ缶」とか呼ばれたりもするとか。

 

筐体の大きさは自体は結構小さめに見えるが、じつは横幅はボスコンよりも大きい。

パッチケーブルを指すと意外にボード内のスペースを取ってしまうので注意。

 

シンプルな操作性

コントロールツマミは、GAIN、TONE、VOLUMEの3つのみとシンプル。

ツマミの効き方もよく、音作りは簡単。

直感的に操作可能です。

 

3種類の歪み方が選べるよ

このペダルの最大の特徴。

エクスパンドラは、基盤にあるDIPスイッチを切り替えることで

  • クランチ(1と2をONの位置に)
  • オーバードライブ(1をOFF、2をONの位置に)
  • ディストーション(1をON、2をOFFの位置に)

というふうに、モードを切り替えて使うことができます。(裏蓋にモード切り替えの説明が図で書かれている)

どのモードも使える音なので、本当に音作りの幅が広いペダルだと思います。

 

エクスパンドラの基盤内部。

モードを切り替えるためには、本体裏にネジ止めされているフタを外す必要があるのでちょっと面倒。

乾電池の交換もここから行います。

 

ここにDIPスイッチがあります。

これを裏蓋のイラスト通りに切り替えることで、歪みのバリエーションを選ぶことができます。

 

 

禁断のファズモード

じつはこのペダルには、ファズモードも搭載されています。

DIPスイッチを、両方ともOFFにすることでファズモードが使えます。

ただし、ファズモードは公式には推奨されていない使い方のようです。

壊れる可能性があるとかないとか。

でも、このファズがまた良いサウンドを出すんですよ。

そのため、エクスパンドラはファズペダルとしても紹介されることがあります。

 

ACアダプターに注意!

エクスパンドラは電池でもアダプターでも駆動可能なペダルです。

ただし、アダプターで使用するときは少し注意が必要です。

DCジャックが筐体の奥深くにあるため、アダプターの種類によってはキッチリ挿さりません。

アダプターがしっかりと挿さっていない状態で使うと、火花が出てマジでビビります!

最悪の場合、ショートしてエフェクターが壊れてしまうので注意しましょう。

 

私がいくつか試したところ、このIbanez(アイバニーズ)の分岐ケーブルだとキッチリと奥までハマりました。

ちなみにBOSSのアダプターはキッチリと挿さらないです。

 

Bixonic EXP-2000 Expandora のサウンド

簡単に言ってしまえば、RATに近いサウンドです。

なので、RATの音が好きな人にはハマるペダルだと思います。

クランチ〜ファズぽいサウンドまでカバーできる守備範囲の広さも似てますね。

RATとの違いは、低域の部分にあると思います。

エクスパンドラのほうが低域がスッキリしてるんですよね。

歪ませるとRATは低域が潰れてくるんですが、エクスパンドラにはそれがないかんじ。

エッジの効いたディストーションサウンドが出せます。

 

RAT2のレビュー記事はこちら↓

 

少しだけノイズが気になるかも

最近のペダルに比べると、ややノイズが多いかも。

あくまで最近のペダルと比べるとですが。

ライブなんかでは実際に気にならないレベルだとは思います。

 

Expandora のバリエーション

エクスパンドラには、いくつかのバリエーション機種が存在します。

 

EXP-2001R Expandora II

型番からわかると思いますが、エクスパンドラの後継機種。

丸い形はそのままだけど、使い勝手が変わっている。

あと一回り筐体のサイズが大きくなってます。

たぶんあまり人気がない。

めったに売っていないけど、そもそも流通した数が少なそう。

ある意味レアなペダルかも?

 

EXP-2000R Expandora

エクスパンドラの復刻版。

基本的にはオリジナルと同じだが、DIPスイッチが筐体の表面に移動している。

そのため、モードの切り替えに裏蓋を開ける必要がなくなった。

復刻版として売られていたが、どちらかといえば改良型といったほうがいいかもしれない。

 

エクスパンドラの代わり

残念ながら、既に生産が完了してしまっているこのペダル。

入手するには気長に中古品が売られるのを待つしかない。

しかしJHSからエクスパンドラからインスパイアを受けたエフェクターが発売されているようです。

 

ちょっと値段が高いので、オリジナルのエクスパンドラよりも使い勝手は良さそう。

 

Ver.2として小さいサイズも発売されたみたいです。

こちらは価格も控えめになっていますね。

 

Bixonic EXP-2000 Expandora のまとめ

エクスパンドラのレビュー記事でした。

クランチからファズまで、一台で4役もこなしてしまう歪みペダル。

よほどのハイゲインを求めなければ、歪み量も必要十分でしょう。

既に生産が完了してしまっているペダルですが、まだまだ現代でも通用するポテンシャルがあるペダルだと思います。

とくにRAT系の歪み方が好きな人は絶対に気に入るはず。

見かけることがあれば、ぜひ試してもらいたいですね。

ということで今回はここまでです。

それではまた。

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「ギターハック」の管理人。今までに購入したギターの本数は100本以上。主にギターに関するレビューやお役立ち情報を記事にしていきたいと思います。少しでもあなたの音楽活動の役に立てれば幸いです。趣味はギターの改造とリペア。ギター教室にも通っています。気になる記事や良いと思った記事があったらシェアしてもらえると嬉しいです♪