こんにちは、かいちょーです。
本当はあまり購入する気はなかったのですが、結局買っちゃいました(笑)
マルチエフェクター内蔵スイッチャーのBOSS MS-3です。
2017年にBOSSから発売されて以来、今でも品薄状態の大人気商品ですね。
MS-3がどんな機材か簡単に説明すると、スイッチャー機能が搭載されたマルチエフェクターという少し今までとは違った形のエフェクターになります。
これはどういうことかと言うと、
通常はマルチエフェクターってそれだけで完結する場合がほとんどです。
しかし、MS-3の場合は3つのループが付いているので、自分の好みのコンパクトエフェクターを3つまでMS-3の中に組み込むことができるんです。
そして組み込んだエフェクターをスイッチャーで自由自在にコントロール可能。
つまり、自分だけのマルチエフェクターが作れるということ。
今までに他社から類似の製品が発売されたりしていますが、その数は決して多くはありません。
また、ここまでの機能と低価格で商品化したBOSSはやっぱり凄いですね。
ということで、今回はこのMS-3についてレビューしたいと思います。
MS-3の大きさ、外観
MS-3の実物見たことありますか?
メッチャ小さいんですよ!
箱はそこそこ大きいですが、開封してみるとメッチャ小さいです。
箱の中身は本体以外にACアダプター、説明書、保証書、ローランドのユーザー登録カード、滑り止めが入ってます。
説明書は結構分厚いのですが、これは外国語の部分がほとんどなので、実際には10ページほどしか読む必要はないです。
MS-3を小さい規格のエフェクターボードに置いてみたらこんなサイズ感です。
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使用したのはこのエフェクターボード。
下から2番目の小ささのやつ。
これは導入したら一気にエフェクターボードの小型化・軽量化が捗りそうですよね。
MS-3の内蔵エフェクター
MS-3には歪み系や空間系はもちろん様々なエフェクトが合計112種類もあります!
歪み系
プリアンプのモデリングは入っていません。
ここは好みが分かれるところですね。
アンプシミュレーター系がなくなってエフェクターに特化しています。
個人的にはRATやガバナー、Distortion+、ビッグマフなどのモデリングが入っているのが嬉しいですね。
モジュレーション系
コーラスはさすがのBOSSクオリティです。
特に言うことはないですね。
どれも使えるエフェクトが揃っています。
特に変態的なエフェクターは入ってないですが、概ね満足できると思います。
空間系
ここも特に文句はないですね。
クオリティの高いエフェクトが高いレベルでまとめられていますね。
また、それらの各種エフェクトを外部スイッチやペダルでコントロールすることもできます。
MIDIコントロール機能も付いてますよ。
その他
コンプレッサー、イコライザー、トレモロ、ワウ、ハーモナイザーなどの定番はもちろんあります。
クオリティもさすがのBOSSです。
基本的にはGT-1、GT-100と同じかと思います。
今までGTシリーズを使っていたユーザーであれば今までどおりに使えると思います。
MS-3の機能
カレントナンバー機能について
MS-3には実に多くの機能があります。
その中でも特に注目すべきはカレントナンバー機能についてでしょう。
MS-3は本来一つのバンクに対して4つのプリセットが作成可能です。
カレントナンバー機能を使えば同じプリセットのスイッチを踏めば違うサウンドを呼び出すことができます。
この機能により、MS-3は実質一つのバンクに対して合計8つのプリセットが作成可能になります。
このカレントナンバー機能は本当に便利なので、ぜひ使いこなしてみてください。
プリセットパッチについて
MS-3には4×50通り、合計200個のプリセットパッチが予め登録されています。
すべてを確認したわけではないのですが、パッチは使い回しではなくてMS-3用に新たに作り直されているパッチのようですね。
そしてもちろんMS-3単体でパッチの名前を編集できます。
ライブの時も練習の時もパッチナンバーだけでは意外不便な時が多いのでこれは便利ですね。
また、各パッチごとに音量を調節できます。
これがツマミ一つでできるのが便利ですよ。
オーディオインターフェイス機能について
実はMS-3にはオーディオインターフェイスとしての機能はありません。
なのでライブも宅録もしたいと考えている人はME-80やGT−1、GT-100などを検討してみてもいいかも。
上記の理由からアンプシミュレーター機能もないです。
このことからMS-3はあくまでライブやスタジオ練習に特化した製品だということがわかります。
個人的に不満に感じたところ、気になったところ
このMS-3はかなり素晴らしい商品なのですが、素晴らしい商品なだけに惜しい!と思えるところがありました。
まず、OUTPUTのジャックの位置が良くないです。
なぜここにしたのか・・・?
ここはCTLジャックやMIDIなど他の端子が密集しているところなので、ここにOUTPUTジャックがあるのは使い勝手が悪いです。
ケーブルの取り回しに気を遣ってしまいます。
INPUTの位置は完璧なだけにOUTPUTの位置が余計に気になりますね。
もしMS-3の後継機がでるならここはぜひ改善して欲しいポイントです。
また、よくネットのレビューでも言われるバンクの切り替えのフットスイッチ同時押しですが、これも確かにちょっと使いにくいです。
自宅で使用するには問題ないですが、ライブの時なんかは結構めんどくさいと思います。
まあこれは外部フットスイッチを追加すれば解決できる問題なので、気になる人は外部フットスイッチを買いましょう。
私も買おうと思いました。
あとMS-3には他のBOSSのマルチエフェクターと違ってヘッドフォン端子がありません。
ここからも自宅練習ではなく、あくまでライブに特化している製品ということがわかりますね。
BOSS MS-3 のまとめ
まだ購入したばかりなのでちょっとしか触ってないのですが、MS-3はかなり良い商品なんじゃないでしょうか?
正直かなりのエポックメイキングだと思います。
無理にエフェクトループを使わなくてもマルチエフェクターとしては必要十分な性能を持っていますし、MS-3単体で完結してもいいかもしれないです。
また、MS-3の購入を考えている人の中には他のマルチエフェクターも検討している人も居ると思います。
BOSSの各種マルチエフェクターの実売価格は以下のとおり。
機種名 | 実売価格 |
MS-3 | 44820円 |
GT-1 | 19980円 |
ME-80 | 29980円 |
GT-100 | 48600円 |
価格で比較してみるとMS-3はちょっと高く感じてしまうかもしれませんが、入っているエフェクトや機能のことを考えれば決して高くはないと個人的には思います。
MS-3は機材の小型化・省スペース化が目的の人、とりあえずマルチエフェクターが欲しいし、今後コンパクトエフェクターも買い揃えていくかもしれないっていう人におすすめかと思います。
とにかく軽く、小さく、安く、運搬性を重視するならGT-1がおすすめです。
操作性が一番!とにかく難しいことは抜きにして簡単に操作できるやつが良いならME-80がおすすめです。
大は小を兼ねる、とにかくなんでもやりたいし、プロ並みのクオリティを求めるならGT-100がおすすめです。
こんなかんじで棲み分けができますね。
BOSSのマルチエフェクターに関しては、過去記事にも色々書いてますので、よろしければ参考にしてみてください。
とりあえずエフェクターボードにMS-3を組み込んで、直近のスタジオ練習に持って行って色々試して見ようと思います。
それではまた。
追記:約2年間MS-3を使い倒してみた感想、レビュー記事はこちら↓
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